発達障害がある子の進路先4選
こんにちは、たか先生です!
「発達の遅れを心配されたけど、通常の学校に進学させていいのかな?」
「特別支援学校と特別支援学級の違いってなに?」
「選択肢として特別支援学級を考えているけどどうすれば入れるの?」
子どもの進路を考えるとき、発達障害の子をもつ親は選択肢が多く悩んでしまうと思います。
自分の子に合う場所はどこなのかと不安になることはありませんか?
この記事では、発達障害の子の就学先について悩んでいる方に向けて以下の情報を伝えます。
・4つの就学先のメリットとデメリット
・特別支援学級や学校に入るための方法
・就学についての考え方
多くの保護者が就学先について悩みをもっています。学校や関係機関と相談しながら本人に合った選択ができるいいですね!
発達障害をもつ子どもの主な就学先
発達障害をもつ子どもの主な就学先は4つあります。
- 特別支援学校
- 特別支援学級(知的クラス、自閉情緒クラス)
- 通級指導教室
- 通常学級
この4つの中から選択することがほとんどです。
それぞれメリット、デメリットがあるので解説していきます。
特別支援学校とは
特別支援学校は通常の学校ではサポートが難しい子どもたちが通う場所です。
基本的には重度の障害をもった子どもたちが通う場所です。
- 専門の教員が指導をしてくれる。
- 日常的なスキル(清潔面、時間を守る)を身につける時間が多い。
- ・学区に特別支援学校がない場合は送り迎えが大変。
(スクールバスがある場合もあります) - ・支援学校から通常学校へ転籍が難しい。
何よりもメリットはみなさん専門的な知識をもっています!私も3年間勉強で行きましたが、プロフェッショナルな先生ばかりでした!
特別支援学級とは
特別支援学級とは通常学校の中に設置されているクラスです。
特別支援学校に通う生徒よりも軽度な生徒が多く在籍しています。
- 通常学級との交流があり、良い刺激を受けることができる。
- 特別支援学校よりも転籍がしやすい
- 支援学校ほど教材がそろっていない。
- 特別支援が専門ではない先生がやっていることもある。
特別支援学級は年度が変わるときに通常学級に転籍する生徒もいます。
4つの中で1番色々な選択ができる場所だと思います。
通級指導教室とは
通級指導教室はなかなか聞いたことがない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
通級指導教室は、通常学級に在籍しながら週に1回か2回担当教員と個別で授業を行います。
授業では、勉強よりも対人スキルや自己コントロールなど子どもの課題に合わせて授業を行います。
- 通常学級にいながら必要なスキルを身につけることができる。
- 通常学級で疲れてしまった時に落ち着いた環境で心を休めることができる。
- 他校に通級指導教室がある場合は送り迎えが必要になる。
- 通級指導教室は1対1で授業を行うので先生との相性がある。
通級が個別で学習を見てくれる場と考えていらっしゃる人もいますが、基本的には対人スキルや自己コントロールの方法を学ぶ場所です。
通常学級とは
発達障害をもっている生徒も通常学級に在籍しているケースもあります。
インクルーシブ教育といって障害がある子供や違う文化をもつ子どももみんなが学びやすい環境をつくることをいいます。
- 多くの生徒と関わることができ、良い刺激になる。
- 学習指導要領(国が決めた勉強する内容)に沿って学ぶことができる。
- 特別支援学校や特別支援学級ほど手厚い支援を受けられない。
- 発達障害は集団生活の苦手さもあるため、いじめや不登校などの
二次障害につながってしまうことがある。
通常学級に発達障害の子どもがいる割合は8%ほどだそうです。35人学級だと1クラスに3人くらいいることになります。
支援学校や支援学級に入るためには
特別支援学校や学級に入るためには、手続きが必要で年度の途中で転籍することは
基本的にできません。
翌年度に入りたい気持ちがあれば、早めに先生に伝えておく必要があります。
ぎりぎりになると入れないことがあるので、計画的に進めましょう。
学校の様子を聞いたり、転籍を考えていることを伝える
普段の学校の様子や定期テスト、障害の診断などを含め判定する。
普段の学校の様子や定期テスト、障害の診断などを含め判定する。
学校に相談
もし自分の子どもの発達に関して心配があれば、まずは一番身近な担任の先生や学年主任の先生に相談しましょう。
早めに相談ができていると学校も余裕をもって手続きに入ることができます。
もし担任の先生に言いづらければ、スクールカウンセラーやコーディネーターの先生でもいいと思います
学校や教育委員会が判定を行う。
特別支援学校や特別支援学級には誰でも入れるわけではありません。
学校や教育員会が子どもの実態を見ながら
「特別支援学校対象」「通級指導教室対象」などの判定を出します。
地域によって差はあると思いますが、以下のようなことを踏まえ判定をします。
- 定期テストの結果
- 日常生活の様子
- WISCや田中ビネー検査などの結果
などいろんな角度からその子の様子を捉え判定をしていきます。
発達障害の診断や検査の結果などはとても大きな判定の材料です。気になる場合は市役所の福祉課や病院に相談に行くことをおすすめします。
手続きや書類の作成
学校や教育委員会の就学支援委員会で対象になれば、翌年度からか入れます。
翌年度に向けて手続きやスムーズに子どもが入れるように通常学級での交流をして、準備をしていきます。
支援学校も支援学級も1人でみることができる子どもの数に決まりがあります。
(支援学校では1人に対して6人、支援学級では1人に対して8人)
翌年度の生徒数に応じて教員の配置も決められるので、年度末に希望しても翌年度には入れず、1年待つことになってしまうケースもあります。
障害があったら、通常級には行けない?
答えはNOです!
障害があっても、通常級に在籍する子はいる
障害があっても通常級に在籍することはできます。
そして本人の頑張りや教員、保護者のサポートでクラスにうまく馴染めている子もいました。
自分のクラスにも発達障害をもった生徒が在籍していることがありました。勉強は難しい部分もありましたが、周りの生徒の理解もあり楽しく生活していました。
進路の最終的な判断は本人と保護者
進路を決める最終的な判断は本人と保護者です。
学校や教育委員会は学校生活の様子や学習状況を見ながら助言をします。
最終的には本人と保護者の意思が大切であり、納得してその進路を選んでいただければと思います。
しかし支援学級や支援学校は希望をしても、入るための検査や学校の様子が不十分だと入れないこともあるので知っておいてください。
決めるのは本人と保護者ですが、学校は決めるための材料をたくさん提示しれくれます。悩んでいることがあれば、色々な方面に相談しましょう。
たか先生の子が選択を迫られたら
これはあくまでたか先生の個人的な意見です。
私の子どもが選択を迫られたら、通常学級ではなく、特別支援への選択をすると思います。
これまで「通常学級」「特別支援学級」「特別支援学校」を経験してたくさんの生徒見てきました。
その中で感じることは無理をするより、支援学級や支援学校で自分に自信がもてるように学習した方がいいかなと思っています。
無理をして通常学級で生活をして「授業の50分寝ている」「テストはほぼ1桁」の生徒を何人か見てきました。
その結果不登校になったり、いじめられるケースもあります。
支援学級はその子の苦手や得意に合わせて学習をすることができます。
「できる」経験をたくさんすることで、自分に自信が持てるようになると思います。
もちろんこれはあくまで私の意見で、通常学級でもうまく適応して、楽しく学校生活を送っている子もいます。
進路を決めるって本当に難しいです。自分だけで悩まず、学校や病院とも相談をしながら決めていくのが1番かなと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。