お父さん、お母さん

知ってる?支援学級の1日??

たか先生

こんにちは、たか先生です。

普通学級と支援学級で悩んでるんだけど、支援学級はどんなことをしているの?
支援学級はどんな流れで1日を過ごしているの?

支援学級か普通学級で悩んでいるときに支援学級って何をしているか分からないから不安だし、なかなか決められないですよね?

この記事では進路で迷っている保護者初めて支援学級を担任するかもしれない先生に向けて以下の発信をします。

・特別支援学級ってどんな日課で過ごしているの?
どんな授業をするの?

支援学級のことが分かれば普通学級との違いも分かるので自分の子どもに合った進路が選びやすくなると思いますよ!

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支援学級ってどんな1日を過ごしているの?

支援学級は基本的に通常学級と同じ1日5~6時間の授業をしています。

通常学級と同じ時間に来て、帰るというパターンが多いです。支援学級だけの行事の時は下校時間が違うこともありますが、基本的には同じです。

次は通常学級とは違う部分を紹介します。

教員間で生徒の様子を確認

通常学級でも生徒の様子はチェックすると思います。支援学級では、その日によって生徒の様子が大きく変わったりすることもあるので、職員、支援員を含めて子どもの様子を確認し、共通理解します。

チェックすること
  • いつもと違う様子が見られるかどうか
  • 薬を飲み忘れていないかどうか
  • 連絡帳などで食事の様子睡眠時間など

朝のうちに確認が取れていれば、保護者への連絡や支援員さんをつけるかなど
問題が起こる前に対処することができます。

問題が起きてから対処するのではなく、起きる前に予防することが特別支援で大事だと思います。

1時間目は朝運動が多い

支援学校や支援学級では、1時間目は運動することが多いです。「朝運動」や
「朝トレ」など名称は違いますが、ランニングやラジオ体操を行います。

発達障害の子は運動習慣が少ななりがちだそうです。学校の中で毎日運動を入れることで肥満防止や自立神経の安定をすることができます。

時間割は固定されていることが多い

時間割は固定されていることが多いです。
どういう事かというと

固定された日課
  • 1時間目は朝運動
  • 2時間目は国語か数学
  • 3時間目は技能教科
  • 4時間目は英語か理科か社会
  • 5時間目は技能教科

という風にすると生徒は通しが持ちやすく落ち着いて学習することができます。
通常クラストの兼ね合いで全に固定することは難しいですが、1時間目の朝トレは確保されていることが多い印象です。

下校方法の確認・引き渡し

支援学級の生徒の下校方法は、学区外から通っている生徒や1人では帰れない生徒もいるので必ず確認が必要です。

支援学級の下校方法
  • 1人で徒歩で帰る
  • 学区外からバスや電車で帰る
  • 保護者がお迎えで引き渡し
  • 放課後ディサービスの職員さんに引き渡し

日によって下校方法が違う生徒もいるので、間違いがないように多くの先生で確認をします。
下校の時は間違いがないようにかなり気を遣います。

支援学級はどんな授業をするの?

支援学級は通常学級と同じように5教科や美術、体育などの授業を行います。
その中でも支援学級や支援学校にしかない授業を紹介します。

支援学級にしかない授業
  • 自立活動
  • 生活単元学習
  • 遊びの時間
  • 日常生活の指導
  • 作業学習

通常学級にはない授業は主にこの5つです。
1つ1つ紹介しますね!

自立活動

支援学級や支援学校のメインはこの「自立活動」です。

簡単に言うと、それぞれの苦手「コミュニケーションがうまく取れない」「自分の気持ちをコントロールできない」などを克服し、自分でできることを増やす授業です。

そして自立活動は6つの目標があって、それぞれに合った苦手を解決していきます。
(本当はこの6つの目標からさらに27項目に分かれていますが、長いので割愛。)

支援学級を初めて行う先生はこの6つの目標から
この子にこんな風になってほしいな~」というのを決めるといいと思います!

  1. 健康の保持
    生活リズムを整える、自分の体や障害について知っている
  2. 心理的安定
    自分の気持ちを調整できる、嫌なことがあっても切り替えられる
  3. 人間関係の形成
    相手の気持ちを考えることができる、ルールやマナーを守る
  4. 環境の把握
    苦手な音や感触に対して慣れる、日常的に使うものの名前が分かる
  5. 身体の動き
    ボールを投げたり、捕ったりできる、力の加減ができる
  6. コミュニケーション
    状況に応じて言葉遣いを変えられる、言葉で要求できる

子どもの支援計画で長期目標や短期目標を保護者も書くことがあるかと思います。そういう時は自立活動の目標をみると計画が立てやすいかもしれません!

生活単元学習

学校ではよく生単(せいたん)と言っています。
生活単元学習は文化祭や学校行事にあてられることが多いです。

またはその時に子どもが関心があるテーマ(ウクライナ戦争、地域のお祭り)などに自分から取り組む活動です。

日常生活の指導

学校ではよく日生(にっせい)と言っています。授業の時間を取って授業をすることは多くありません。その子の日常生活の中で必要な場面で指導していきます。

必要な場面
  • 着替えや歯磨きなど清潔面
  • 荷物の整理など自分の周りの環境を整える
  • 係の仕事

そういった場面をどうやったら1人でできるようになるか考えます。
例えば歯磨きにすごく時間がかかり、授業に間に合わない子がいれば、
3分のタイマーを持たせ、タイマーが鳴ったら終われるように支援をしていきます。

究極の特別支援とは、何もしなくても子どもができることだと思っています。それができれば子どもも親も先生もみんなハッピーですよね!

あそびの指導

「遊び」は子どもの体や心にとって欠かせない活動です。

しかし発達障害がある子どもは決まった活動に固執したり、他の子どもと関わって遊ぶことが苦手だったりします。

なので、子どもが没頭していろんな遊びをしたり、たくさんの友達と関われるように「遊び」を教えます。

その子の好きなキャラクターを使ったり安心できる環境を作ることで楽しく遊べるようになり、心も体も成長できるようになります。

作業学習

作業学習は主に中学校や高等部で行われます。

授業の中で何か製品を作ったり、清掃の仕方を学んだりします。
作業学習では「働くやりがいをもってもらう」「働くために必要な力を身につける」ことが目標です。

働くやりがい
  • 製品ができた喜び
  • 作った製品がお客さんに売れた時の喜び
  • 同じ作業班のメンバーと協力してやり遂げる喜び
働くために必要な力
  • 最後まで働く体力
  • ミスをしないようにする集中力
  • 細かな作業でも取り組める手先の器用さ

支援学校の高等部では授業の半分近くが「作業学習」の学校もあります。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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今日のまとめ

支援学級では学習よりも、本人の苦手を克服したり、得意を伸ばすために時間がたくさんあります。もちろん学力も大切ですが、身の回りのことや、自分をコントロールできないと学習は身につかないかなと思います。

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ABOUT ME
たか先生
たか先生
特別支援学級担任
発達ゆっくりさんの息子をもつ30代特別支援学級担任。子どもの発達について悩むお父さん、お母さんや支援学級について悩む先生に向けてうまく子どもと関わる方法やおすすめのグッズを紹介します!
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