子どもに身につけてほしいこと3選
こんにちは、たか先生です!
発達障害の子はどんな力が必要なの?
この子は将来どうなるんだろう?
卒業して働くときにどんな人が欲しいの?
発達障害の子を育てるなかで「就職」は大きなキーワードだと思います。
自分の子どもが社会に出てちゃんと働けるのかなと不安になることはありませんか?
以前、特別支援学校高等部の3年生を担任したときに企業の方から
「こんなことができる人が欲しい」とお話を聞けたので紹介したいと思います。
必要な力は何だと思いますか?ちなみにこういった話を多くの企業や事業所から聞きましたが「学力」と答えた企業や事業所はほとんどありませんでした。
好きなことがある
1つ目に身につけてほしいことは「好きなことがある」です。
スポーツ・アイドル・ゲームなど好きなことは何でもいいです!
自分も生徒と初めて会ったときや保護者と面談をしたときに最初に聞くことは
「好きなことは何?」です。
好きなことがあるとこんなメリットがあります。
仕事を長く続けられる
企業の人に聞くと就職しても3年くらいで仕事を辞めてしまう方も多いようです。
長く続けられる人に共通していることは「好きなことがある」だそうです。
平日は仕事をして、休日は好きなアイドルのライブに行ったり、好きな鉄道に乗ったりするなど楽しみをしっかりもっています。
そうすることで働くための「意味」を見つけ、長く働き続けられるようです。
自分も仕事がしんどい時がありますが、「今週は子どもと動物園に行く!」など自分のモチベーションを上げて毎日頑張っています!
苦手なことをするモチベーションになる
発達障害がある子は集中力が続かなかったり、気持ちのコントロールが難しかったりします。
そういう時に「これだけ頑張れば、好きなアイドルの動画が見れるよ」など
楽しみを提示してみましょう。
そうすることで苦手なことや気持ちが乗らない時でも活動するきっかけになることがあります。
好きなものがある子は最強です!
逆に好きなことがない子だと支援をする時にどうやったら気分をのせることができるかなと悩むことが多いです。
愛嬌がある
2つ目は「愛嬌がある」です。
愛嬌とは常にニコニコしている子という意味ではありません。
もちろんそれも愛嬌の1つで大切ですけどね。
でも自閉症の子は表情を作るのが苦手だったりするので、表情以外に愛嬌を出す方法を紹介します。
あいさつができる
これは誰もが言われたことあることですよね。私も何度も言われたことがあります。
「おはようございます」
「ありがとう」
「ごめんなさい」
大きな声ではなくてもいいので、相手に伝わるように言えていたら十分です!
企業との事前面談でも「○○さんは挨拶ができますか?」と必ず聞かれます。
当たり前のことだけど、改めて企業の人に言われてなるほどと思いました。まずは自分がその姿を見せれれるといいですよね!
素直に話を聞ける
何でもかんでも言うことを聞く必要はありませんが、言われたことを素直に聞いて
やってみる姿勢は大切だと思います。
事業所などは単純作業が多いので、決められたことを正確にする力が求められます。
受け入れて話が聞いてもらえるように、伝える方も工夫して伝えることが大切ですね。
身辺自立している
支援学校や支援学級で教えることは学習もそうですが、身辺自立のスキルを教える、できるようにする時間をたくさんとっています。
身辺自立のためのスキルはたくさんありますが、その中でも特に身につけてほしいことをいくつか紹介します。
清潔でいる
企業や事業所では、食品を扱うところが多くあります。そうすると清潔面はすごく
重要視されます。
- トイレを自分ですることができる。
- 汗の匂いがしない。
- 男性はひげを剃ったり、女性は髪の毛を縛るなど見た目をすっきり。
- 着ている服のボタンや裾を自分で気づきチェックすることができる。
時間の読み方やお金の管理
支援学級や支援学校の数学では「時計」「お金」は時間をかけて行うところが多いのではないでしょうか?
それだけ社会に出てから必要なスキルだと思います。
- アナログ、デジタル時計を読むことができる。
- 「5分後に集まる」「あと15分で終了」など時間の計算ができる。
- 家から学校までの時間を逆算して出る時間を決めることができる。
- お金の単位が分かる。
- 現在持っているお金の計算ができる。
- お釣りの計算ができる。
- 時給の計算ができる。
その他のスキル
その他、社会で生活していくためには必要なスキルがたくさんあるので紹介します。
そして社会はどんどん変化してきて、必要なスキルも変わってきますよね。
例えば最近ではキャッシュレスが主流になってきました。
そうすると「ペイペイ」や「クイックペイ」の使い方、クレジットカードやデビットカードの違いなども知っておいたほうがいいですよね。
- 切符の買い方、電車の時刻表の見方
- キャッシュレスの方法
- ご飯の炊き方、お風呂の入れ方
こういった身辺自立のことは特性によって苦手な子もいますが、経験を重ねていくうちに自然とできるようになってきます。
自分もそうなので反省しますが、大人がやってあげた方が楽なのですが、少しずつ子どもに経験させてあげましょう!
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました!
今日のまとめ
勉強を教える前に身につけることはたくさんあります。そしてそれが身につけば学習の定着もしやすくなると思います!