お父さん、お母さん

発達障害がある子におすすめのスポーツ3選

たか先生

こんにちは、たか先生です。

発達障害がある子どもにはどんなスポーツがおすすめなの?
スポーツをすると特性が抑えられたりする?

自閉症には「対人関係の苦手さ」ADHDだと「衝動性がある」など発達障害がある子には様々な特性があり、スポーツをやらせたいと思う時に悩むことはありませんか。

この記事では発達障害がある子どもにどんなスポーツをさせてあげればよいか悩んでいるお父さん、お母さんにこんな発信をします。

  • スポーツをすることのメリット
  • おすすめスポーツ①水泳
  • おすすめスポーツ②体操
  • おすすめスポーツ③陸上

スポーツは体力や筋肉をつけるだけでなく、情緒面の安定にもつながります。

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スポーツをすることのメリット

スポーツをすることでたくさんの良い効果を受けることができます。発達障害がある子はその特性によって向いているスポーツ、向いていないスポーツはあると思います。

しかし本人が「好き」「向いている」スポーツを選択すればよい効果がたくさん受けらます。

集中力の向上

普段生活している中で「集中」をする場面ってなかなかないと思います。特に発達障害がある子は自分の興味がないことに集中することが苦手です。

しかし、「野球で投げた球をバットに当てる」「ボーリングで1本のピンを狙う」
など1点に集中する経験を重ねると色んなことに集中ができるようになってきます。

ストレスの軽減

「走る」「跳ぶ」などは気分をリフレッシュさせる効果があると言われています。
支援学級や支援学校でも1時間目は「ランニング」や「ジャンプを入れた補強運動」などをよく行います。

体力をつけるだけでなく、気分をリフレッシュさせ、落ち着いた気持ちで学校生活を送るために1時間目に行っていることが多いです。

色んな感覚を刺激する

普段の生活では経験することがないような「回る」「投げる」などの動きをすることで感覚が成長していきます。

感覚が成長していくと発達障害にある特性を抑えてくれる効果があるといわれています。例えば体操などで平均台をしたり、前転をしてりすることで前庭感覚という部分が刺激され、情緒が安定するそうです。

勉強が苦手でもスポーツで活躍をすることができたり、記録を更新できたりすれば、自信をもつことにもつながりますよね!

おすすめのスポーツ3選

それではここからおすすめのスポーツを3つ紹介します。

3つのスポーツの特徴は

  • 全身を動かす動きがたくさんある
  • 普段生活してるなかでは経験しないように動きがある

おすすめスポーツ①水泳

水泳はスクールがたくさんあるので、自分に合った教室を選択しやすいと思います。

全身運動をすることができる

水中で水をかく動き、バタ足で足を動かす動きなど水泳は全身を使って泳いでいきます。筋肉がバランスよくつくと、体のバランスも整えることができます。

また、水の中での活動なので、比較的ケガをしづらいこともメリットだと思います。

自分の身体をコントロールするのがうまくなる

発達障害がある子は自分の身体をコントロールすることが苦手なことが多いです。

例えば「両腕を肩の高さまで上げて」と言って上げたときに肩よりも高くなりすぎていたり低すぎてしまったりします。

これだけだと少しのズレですが、日常生活ではこういった動きの連続になるのでどんどんズレが大きくなり、「字が上手く書けない」「ボールを投げるときにぎこちない」などの表れが出てきます。

水泳ではクロールの時の腕の角度、平泳ぎの時の足の形などフォームを意識しながら泳ぐことになるので自然と身体をコントロールするのが上達します。

集中力が向上する

水泳は一定のリズムで身体を動かしたり、呼吸をしたりするので集中力の向上につながります。

水泳はケガも少なく、気持ちのリフレッシュにもとても良い効果があります。支援学校や支援学級でも習い事としてやっている人が多かった印象です。

おすすめスポーツ②陸上

単純で分かりやすいルール

陸上は様々な種目がありますが、「速く走る」「高く跳ぶ」「遠くに投げる」など
すごくシンプルで分かりやすいです。

サッカーやバスケなどはルールが複雑な面があったり、多くの人が入り交じっての競技になったりするので難しい部分もあります。

目標の設定がしやすい

発達障害がある子に対しては具体的な指示が有効です。
「11時になったら片付けをしようね」
「学校の昇降口で待っていて」

など場所や時間が分かりやすいと安心をして行動することができます。

それと同じように陸上の記録はとても分かりやすいです。
だから目標を立てるときも
「100mでは14秒を切ることを目指そう」
など分かりやすい目標を立てることができます。

全ての運動の基礎になる

サッカーでも野球でもラグビーでもスポーツにとっては「走る」ことがとても重要です。

陸上では「走る」だけでなく、「跳ぶ」「投げる」など様々なスポーツの基本になる動きを身につけることができます。

また陸上をしている人は姿勢が良いイメージがありませんか?
陸上では走るときの「姿勢」、跳ぶときの「姿勢」も大切になるので自然と姿勢がよくなってきます。

見通しが持ちやすく、目標設定もしやすいので自閉傾向のある子にとっても向いているスポーツだと思います。

おすすめのスポーツ③体操

体操は日常生活では経験しない動きをたくさんするので、運動ができるようになるだけでなく、感情をコントロールできるメリットもあります。

バランス感覚を鍛える

体操ではY字バランスのように体を止めたり、平均台を上を歩いたりしたバランス感覚を鍛えることができます。

バランス感覚を使う動きをすると脳の一部が活性化します。
活性化する部分は気持ちをコントロールする部分と深くかかわっており、バランス感覚が鍛えられると気持ちをコントロールする力も鍛えられます。

柔軟性と筋力が鍛えられる

きれいな演技をするためには体が柔らかくて、大技を決めるための筋力がないと
きれいな演技はできません。

体操をすることで上半身・下半身の筋肉をバランスよくつけることができます。

また最近の子はスマホやゲームなどで体が硬くなってしまいがちですが、体操をすることで、体が柔らかくなったり、猫背解消にもつながります。

達成感が味わえる

体操は様々な技があり「やってみたい」という気持ちを育てることができます。

例えば「跳び箱で10段を跳ぶ」という目標を立てた時にいろんな工夫をすると思います。「手のつき方」「助走のスピード」など自分で悩み、できた時はとてもうれしいと思います。

もちろんどのスポーツでも達成感は味わえますが、体操はそういった達成感が味わいやすいスポーツだと思います。

体操はたくさんのメリットがありますが、けがも非常に多いスポーツなので、ちゃんとした教室に通わせることが大切です。

今回紹介した3つはほかのスポーツをするための基礎になるようなスポーツです。

子どもがやりたいスポーツをやらせてあげることも大切ですし、色んな動きを獲得するためにも並行してこの3つのスポーツのどれかをやらせてあげてもいいのではないでしょうか。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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ABOUT ME
たか先生
たか先生
特別支援学級担任
発達ゆっくりさんの息子をもつ30代特別支援学級担任。子どもの発達について悩むお父さん、お母さんや支援学級について悩む先生に向けてうまく子どもと関わる方法やおすすめのグッズを紹介します!
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