発達障害よりこわいもの
こんにちは、たか先生です!
発達障害と診断されたらできることはないの?
自分のクラスに発達障害の子がいるときに気を付けることは?
発達障害の子をもつ保護者や、クラスの生徒に発達障害がいる先生でどんなことを
意識して関わればいいか分からないと思ったことはありませんか?
発達障害よりこわいものは「二次障害」です。
この記事では発達障害の子が二次障害を起こさないために以下の発信をします。
- 二次障害ってどんな症状があるの
- 二次障害への対処法とアドバイス
自分が息子や生徒と関わるときに一番大切にしていることは二次障害を起こさないことです。
二次障害ってどんな症状
発達障害をもつ子たちは人と関わったり、勉強したりするなかでたくさんの壁に直面します。
そういった困難から生じる気持ちや社会的な問題を「二次障害」と言います。
- 低い自己評価
発達障害のある子は怒られたりすることが多く、「自分はダメなんだ」という思い込みをしてしまう。 - うつ症状
感情のコントロールが苦手で、不安なことや新しい環境に慣れないことが長い時間続くと躁鬱感や興味を失ってしまう。 - いじめ
他人に興味がなかったり、どうやって関わればいいか分からないことがあります。そういった人間関係の苦手さから友達に誤解をされて
いじめの対象になってしまう。 - 逃避行動
気持ちのコントロールがうまくできず、体調が悪くなったり、人と関わるのが怖くなったりして、不登校などになってしまうことがある。
大人にできることは二次障害を起こさないための行動や声掛けだと思います。
二次障害を防ぐ方法
発達障害かどうかは私たちにコントロールすることはできません。
しかし二次障害を起こさないようにすることはできます。
そしてそれこそが保護者や学校の先生が意識をして取り組むことだと思います。
二次障害を起こさないためには「子どもに自信をもたせる」「安心できる環境」が大切です。
自信をもたせてあげる
発達障害を抱える子は、周りの子よりも苦手なことや上手くいかないことが多く、
怒られたり、トラブルになってしまったりすることがあります。
そしてそういったことが続くと「自分は何をしてもダメなんだ」「また怒られてしまった」と悩むことが多くなり、二次障害につながってしまうケースがあります。
自分に自信がもてるようになる3つの方法を紹介します。
自分に自信がもてるようになると、色んなことに挑戦する意欲もわきます。そうすることでさらに自信がつく、良い循環を作りましょう。
とにかく褒める
皆さんは自分の子どもや生徒を褒めていますか?
自分もついつい「当たり前にできること」を見逃してしまいます。
「YouTubeを怒らずにやめれた」「弟におもちゃを貸せた」
こんな小さな日常でもいいのでたくさん褒めてあげましょう!
褒めるときのポイントは3つです。
- その場で褒める
後で「さっきは静かにできたね」と褒めるのではなく、現在進行形で「今、静かにがんばっているね」と褒めてあげる。 - 具体的に褒める
絵を集中して描いたときに「すごいじゃん」と言うだけでもいいですが、「集中して描いていたね」と何ができたのか具体的に褒める。 - 感情をいれて褒める
お片付けをしてくれた息子に「ありがとう、お片付けをしてくれてパパすっごく助かった」などの気持ちを入れて褒めてあげる。
本人の得意を見つける
ASDやADHDにも長所があり、それを生かした仕事や習い事をすると褒めらる機会が増え、自信をもてるようになります。
ASDは
「決められたことをきっちりと行う」「個性的な感性を持っている」
ADHDは
「実行力がある」「色々なことに興味を持つことができる」
などの長所があります。
それぞれの子に合った長所を見つけ、「それをどうすれば生かせるか」を考えていけると良いですね。
小さな成功を積み重ねる
私たちが「これくらいの目標ならできるかなー」と思って作った目標は
大抵かなり高めです。
目標が達成できないと本人は「できなかった」という思いをして自信を失い、保護者は「なんでできないんだ」とイライラししてしまう悪循環になってしまいます。
例えば「病院で静かに待つ」という目標はどうでしょう?
自分の息子に立てるハードルとしては高すぎて絶対達成できません。
もし立てるとしたら「病院で10分間膝に座っている」、これくらいならなんとか、、、
そしてもし10分間座れていたら、その場できたことを褒め、あとは他人に大きな
迷惑をかけてなければよしとしています。
もし何か目標を立てるとしたら80%以上の確率で成功するような目標をつくってみるといいかと思います。
みなさんも褒められると気持ちがいいですよね!
安心できる環境を作ってあげる
もし上手くいかなくて落ち込んだり、友達関係でトラブルがあったしても、
逃げ場となる、安心できる場所があれば二次障害にはなりづらいです。
逆に家庭にも学校にも頼れる場所がないと、自分の思いを吐き出せる場所がなくなってしまい、二次障害になりやすくなってしまいます。
子どもが大人を信頼して、安心できる環境を作るための方法を紹介します!
家や学校でのルーティンを作る
発達障害をもつ子は見通しが持てないことに大きな不安を感じます。
朝は「学校に来てからすること」、「家に帰ってからすること」が決まっていると
安心できるし、周りの人も「できたね!」と褒めやすくなります。
ルーティンを作るためには繰り返すことが必要です。
そして最初は「帰ったらまずは手を洗うんだよ」というような具体的な指示から、ホワイトボードに書くだけにするなど、少しずつ手立てを減らすことで段々と自分でできるようになってきます。
頼れる人をたくさんつくる
頼れる人、安心できる人がたくさんいることも大切です。
もちろんお父さん、お母さんが一番の安心できる場所であることが一番です。
しかしもし親とケンカをしたとき、子どもはどこにそのことを相談したり、助けを求めたりできるでしょう?
「学校や習い事の先生」「放デイの職員」「学校の事務さん」「近所のおじいさん」その子にとって安心できる場所がたくさんあると1つがうまくいかなくなっても、
他の場所に助けをもとめることができます。
自分だけで抱え込まず、使える人や制度はたくさん使いましょう!調べてみると自治体のサービスは結構充実してますよ!
今日は「二次障害」についての話をしました。
私たちに自閉症やADHDを治すことはできないけど、二次障害を起こさないことならすることができます。
そして二次障害を起こさないためには近くにいる大人がどんなことがあっても見捨てないことです。
自分もつい腹が立ってしまい「勝手にすれば」と思ってしまうこともありますが、
それを子どもに言ったり、態度には出さないようにしています。
思うのは自由ですよね!親も先生も人間ですから腹は立ちます。笑
今日も読んでいただきありがとうございました。