支援学級を担任するメリット5選(働き方編)+う~と思うこと2つ
こんにちは、たか先生です。
来年度支援学級を担任するかもしれない
支援学級のやりがいって何?
若い先生は経験のために支援学級を担任することがあります。
しかし人事などの関係で希望でなく、担任をするケースも少なからずあります。
私自身、教員2年目に特別支援学級を担任しました。
最初はイメージができず不安な気持ちでスタートしたことを今でも覚えています。
始まってみると大変なことももちろんありましたが、周りの先生の助けもあって、
楽しかったし、すごく勉強になりました。
この記事では支援学級を担任したことがない先生に向けて
支援学級の魅力(働き方編)を5つ紹介します。
そして当然メリットだけではありません。支援学級だからこその大変さやう~んと思うところもあるので2つ紹介します。
自分自身が支援学級を担任した主観も入っていますが、この記事を読んで「支援学級をやってみたい」と思ってもらえると嬉しいです。
支援学級の魅力(働き方編)
前回は支援学級を経験することで身につく教員のスキルを紹介しました。
今回は教員としての働き方に関するメリットを5つ紹介します。
働き方改革が叫ばれている現在ですが、やり方によっては支援学級や支援学校は
とても働きやすい職場だと思います!
自分自身が支援学級を担任した主観も入っていますが、この記事を読んで「支援学級をやってみたい」と思ってもらえると嬉しいです。
年休・特休を取りやすい
それぞれの先生には自分に病気があったり、子育てや介護などそれぞれたくさんの
ことを抱えて仕事をしていると思います。
時には家族を犠牲にしたりや自分に無理をしたりして仕事をしている先生もたくさん見てきました。
考え方はそれぞれですが、自分が何よりも大切なのは「家族」です。もちろん仕事も大切ですが、家族が大変なときは家族を優先したいし、そんな職場であったらなと思っています。
支援学級では授業をする時は基本的に複数で授業を行います。
休みをもらうときは、もう一人の先生にお願いをすれば、空き時間をつぶすことなく休みをもらうことができます。
通常学級で休みを取るときは自習にして、空きの先生に監督で入ってもらい、休みが空けたらその授業を入れ替えてもらうなどお願いすることがたくさんです。
そういう意味では支援学級の方が休みを取りやすいと思います。
- 誰かが休みを取ろうとするときは全力で後押しをする。
- 自分が休んでも問題ないように授業の流れ、やり方などを子どもに
浸透させる。
特別支援の考え方は「どうすれば支援を減らせるか」が大事だと思っています。
「どうすれば一斉指示で伝わるようになるかな」
「どうすれば教員が1人でも回るようになるかな」
こんなことを考えながら子どもと接していけば子どもは「自立」してできることが
増え、教員は空きや休みが取りやすくなると思います。
「支援を減らす方法」を考えれば生徒も先生もwin-winな
関係になると思います。
給料が高い
支援学校や支援学級に所属していると通常学級の先生よりも給料が高くなります。
その理由は「給料の調整額」が手当としてもらえるからです。
自治体によって違いますが、「特別支援教育手当」と呼ばれることもあります。
- 特別支援に直接関わる先生に対して支払われる手当です。
- 手当は本給の約6%程度定額で支払われます。
- 勤務の特殊性を考慮されて作られたものです。
くわしくはこちらをご覧ください。
「本給の約6%程度定額」と言われても分かりにくいと思うので
ざっくり「10,000円~15000円」程度です。
皆さんはこの額が少ないと思いますか?
1年で12万円、30年で360万円。長く勤めていると結構差が出てきますね。
事務さんから聞いた話によると退職金の額も違うそうです。
詳しく知りたい方は学校の事務さんに聞いてみてください。
主任手当は1日200円で月6000円程度。支援学級は
大変な仕事ではありますが、結構手当てがもらえますよね。
事務処理が楽
学校の先生は日々「テストの丸つけ」「成績処理」など事務処理に追われていると思います。
自分の受け持つ生徒が増えれば増えるほど事務処理の時間が膨大になりますよね。
支援学級では、受け持つ生徒の数が最大8人なので、圧倒的に事務処理の時間が短いです。その代わり別の書類を書かなければいけませんけどね・・・
- テストの丸つけ
- 提出物管理
- 要録作成
- 通知表(数字の評価ではなく文章表記が多い)
- 個別の指導計画・支援計画
教員間で助け合える
通常学級だと基本的に一人でクラスを回さなければいけません。
担任であれば新卒だろうが初任だろうが関係なく一人で行います。
自分も新卒で担任だったので4月の最初の週は何をすればいいか分からず、周
りの先生も4月の準備で忙しくなかなか聞くこともできませんでした。
支援学級なら複数いるので相談しやすいし、支援学級が初めての先生が学級開きで
いきなりT1になることはまずありえません。
授業もベテランの先生と組むことが多いので、授業が終わった後にアドバイスをくれたり、授業中にフォローをしてくれたりするのでそういったところも安心材料かなと思います。
通常学級でも初任や新卒の先生にはこれくらい手厚くサポートができれば体調を崩してしまう先生も減ってくると思うのですが、、、、難しいんでしょうね。
子どもが可愛い
自分が恵まれているだけなのかもしれませんが、本当にかわいくて癒される生徒が多い印象です!
- 素直で真面目
- 人懐っこくてたくさん話しかけてくれる
- 中学生でも授業中反応があり授業が楽しい
支援学級には「知的障害」「自閉症」「ADHD」「ダウン症」など様々な障害をもった生徒がいます。
同じ障害でも特性やこだわりがそれぞれ違い、「そんな風に考えているんだ」と
新しい発見もたくさんあります。
支援学級が向いている先生、向いていない先生の大きな差はこだわりや特性を
「かわいらしいな」と思えるかどうかだと思います。
支援の仕方や授業の進め方なども大切ですが、生徒とも障害とも楽しく関われる先生は支援学級に向いていると胸を張ってください!!
う~と思うこと、大変なこと
ここまで前回も合わせて10個のメリットを紹介してきました。
ここからは支援学級、支援学校を経験してきて大変なことを紹介します。
当然メリットだけではなく、大変なこともあるので支援学級を選択するときの参考にしたり、心構えにしたりしてもらえればと思います。
行事などで忘れられることがある
学校全体の行事などで集まったり、何かを配られたりするときに、準備をされてなかったり、伝えられていなかったりするときがあります。
行事を中心で回している先生は、自分も行ったことがありますが本当に大変です。
正直支援学級まで頭が行き届かなくなるときもある時もあるかと思います。
支援学級を担任する心構えとして、「忘れられているかもしれない」位の感覚で行事前などはアンテナを高く保っておいた方がいいと思います。
大人との関係
支援学級でも支援学校でも正直この「大人との関係」が一番大変です。
通常学級でも大人との関係はあると思いますが、クラスに入ったり、授業に入ったりしてしまえば基本的には生徒との関係になりますよね。
しかし支援学級では、良くも悪くもクラス、授業など基本的に全て一緒に行動します。同じクラスの先生との相性が悪いとそれがかなりのストレスになってしまう先生も見てきました。
そして大人同士の関係の悪さは必ず生徒にも影響します。この大人同士の関係をよくすることが支援学級の経営で一番大切だと思っています。
- 情報を必ず共有する
- 色々な考えをもった先生がいることを理解する
- 授業内容によって1人で回せるならT2には空きをとってもらう
- 会議などで提案するときは前もって何人かの先生に相談する
支援学級をしていると支援の仕方や量は本当に人それぞれだなと思います。
「きっちりやりたい人」「ある程度生徒に任せて余裕を持たせたい人」
何が正解ということはないと思いますが、支援学級ではどの生徒にも同じようにするのではなく、生徒によって柔軟に指導を変えていくことが大切だと思います。
色んな考え、得意・不得意をお互いに尊重し合うことができればとてもよい学年になると思います!
ここまで支援学級のメリットを「教員のスキル編」「働き方編」に分けて消化してきました。この記事を読んで少しでも「支援学級をやってみたいな」と思ってくれる先生がいれば嬉しいです。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。