知っておくべき!!支援が上手な先生の特徴5選
こんにちは、たか先生です。
どうすれば支援が上手になるのか分からない
発達障害がある子と上手く関われない
こんな悩みをもつ支援学級を初めて担任する先生や、若い先生がいらっしゃるのではないでしょうか?
発達障害と言われる自閉症やADHDのある子はクラスに1人か2人くらいいると言われています。
そんな特性のある子がクラスにいて、支援の方法を知れば、学級経営が上手くいく
助けになるかと思います。
今回の記事では、自分が今までたくさんの特別支援のプロの先生の関わり方や授業を見て、「この人はプロだなー」と思った先生の特徴を紹介します。
まずは支援が上手な先生の真似から始めてみましょう!そこから段々と自分のやり方が見えてくると思います。
①支援を減らす方法を考えている
支援が上手な先生は、どうすればその子が1人でできるかを常に考えています。
特別支援とは、その子の「自立」を目指します。自立とは1人でできることを増やすことです。
そのためにはいつまでも教員がたくさんの支援をしていると、子どもは自立できる
チャンスを逃してしまいます。
A君はお昼に明日の予定を書く予定係です。
しかしいつも忘れてしまい、先生に怒られたり、友達を困らせたりしてしまいます。
こんなAくんにはどんな支援ができるでしょうか?
Aくんの場合1番手厚い支援は「昼休みに子どもと一緒に教員が係活動をする」だと思います。
この方法だときっとAくんは係活動ができ、クラスの友達を困らせることはないかもしれません。
しかしこれでは子供は先生に甘えてしまい、「先生が声をかけてくれるまではやらない」というようになかなか自立ができません。
そこでもう少し支援を減らします。
次のステップは支援を減らし「給食が終わったら声かけをする」にします。
「〇〇くん終わったら係の仕事するんだよ」と声をかけ、係の仕事は1人でやらせます。
こうすることでAくんは自分で仕事をする時間が増え、自立に一歩近づきます。
最後のステップでは、教員の支援がほとんど入らないようにするために机の上に「休み時間に係の仕事をする」というカードを貼り付けておく。
Aくんはカードを見て、昼にやるべきことを思い出し、教員の支援を必要とすることなく、1人でできるようになりました。
ここまでくればほとんど教員が支援をすることなく1人でできたと言えるのではないでしょうか。
②がんばる時と無理をさせない時の
バランス
支援が上手な先生の特徴2つ目は、
「がんばる時と無理をさせない時のバランス」が上手なことです。
支援学級の生徒は特性があったり、その日の体調によって様子が全く違います。そういった子どもに対して毎日同じ線引きの指導だと子どもも大人も疲れてしまいます。
必要なことは最低限のラインを決めて、あとは本人に任せることが大事だと思います。逆に調子がいい日は最大限のラインまで頑張り、その頑張りを褒めて評価してあげれば、調子がいい日が増えてくるのかなと思います。
体育の授業で自閉症のBさんが「やりたくない」と言ってきた。
でも体調が悪いわけではない。何度か体調が悪いわけではないなら頑張ろうかと伝えてもかかくなにやりたがらない。
わかった。体育の授業はやらなくてもいいからラジオ体操だけ頑張ろうか。
いやだ、全部休む
それはできないな〜。じゃあ並んで挨拶だけして、そこから決めよう。
わかった。とりあえず挨拶だけはする
ありがとう!
こんな交渉が支援学校や支援学級ではよく行われるんじゃないでしょうか?
もちろん甘えたい、わがままな部分はあるかと思いますが、「やりたいくない」のには何かしら理由があります。それが体調だったり、気分だったり、こだわりだったりします。
③授業の導入、引きつけが上手い
教員として大切なことをあげるとすれば、まずは「授業」だと自分は思っています。
そんな中で上手だなと思う先生は導入が上手です。
支援学級の生徒は基本的に勉強があまり好きではない生徒が多いです。
「できた」「分かった」という達成感が持てないとどんどん嫌いになってしまいますよね。
しかし学校のほとんどの時間は「授業」です。
その授業が分からない、つまらないと、例えばADHDの子どもはすぐに集中力がなくなるし、自閉症の子も興味がないと授業になかなか参加してくれません。
そういった生徒がこっちを向いて授業をしてくれるためには「導入」だと思います。視覚支援を使ったり、生徒の好きなものを使ったりして興味を持たせ、TTであるこっちもワクワクすることがあります。
- 生徒が好きなものやキャラクターを使う
- 生徒の日常をイメージさせ、自分ごととして考えられるようにする
- パワーポイントなどの視覚支援
こどもの「好き」を知っていると授業に興味をもたせる助けになる思うので是非聞いてみてください!
④特別支援に関する知識がある
支援が上手な先生の特徴4つ目は「知識がある」です。支援学級は通常学級に比べて外部とのつながりが多かったり、専門用語が多かったりします。
支援が上手な先生はやはりすごく勉強しています。
自閉症、ADHD、LDなどの特性を理解し、支援の方法を勉強しています。
そして自分のいろんな経験からその子に合った接し方を見つけて子どもの心を開かせてくれます。
子供に対する知識だけでなく、医療や行政のサービスについても詳しいです。
「薬の名前」、「就学奨励費」「相談支援事業所」「ジョブコーチ」など障害のある方にはたくさんのサービスがあります。
自分だけで解決しようとせず、周りを巻き込んでみんなみんなで支援をしようとします。
学校の教育だけでは、どうすることもできないこともあります。
家庭環境を整える、薬の量を調整するなどは学校ですることはできません。
支援が上手な先生はスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、コーディネーターと相談しながら色んな角度から支援をします。
⑤トライ&エラーの繰り返し(挑戦している)
最後の特徴は、常にトライ&エラーを繰り返しています。
「なんであんなに困っているんだろう」「どうしたら1人でできるようになるんだろう」ということを常に考えています。
特別支援は日々、失敗と挑戦、トライアンドエラーの繰り返しです。
Cくんは全体の指示では話を聞くことが苦手です。説明をしていても視線が定まらず、1人だけ活動に遅れてしまいます。
揃うまで待つことで最初の話始めは聞いてくれるようになりますが、途中から段々集中力が途切れてきて、内容はあまり入っていなかった。
それが続くようだったら「どうすれば最後まで目線をこっちに向けて話を聞いてくれるかな」と考えます。
目線が逸れたらこまめに「〇〇さん」と声を掛けることで「はい」と言って話の最後まで目線をこっちに向けてくれるようになりました。
しかし「今から何をするの?」と聞いても何をすればいいのか理解してなかった。
次は「どうすれば話を理解してくれるかな」と考えます。
メモがとれる子であれば、話の内容をメモに取り、話が終わった後に確認をする。かなり丁寧すぎる支援ですが、これならなんとか理解をすることができました。
もし内容を忘れてしまってもメモを見返すことで何をすればいいのか自分で思い出すこともできます。
これはあくまでも例ですが、こんなふうに手を返しなをかえ
「どうしたらできるかな」と考えることが特別支援には大事です。
そしてこれが「ぴた」っとハマった瞬間は特別支援の魅力だと思います。
話を聞いていない子の話に戻すと、ここから少しずつ支援を減らしていきます。
まずは話が終わった後の教員の確認を止める」「メモを取らなくても話を理解できるようになった」など支援を減らし、一人でできることを増やしていきます。
これは私が支援学校にいた頃の話です。
あるお母さんに「子どもが笑顔を作るのが苦手で写真の時にどうしても怒ったような顔になってしまうんです。」と相談されたことがあります。
そこで同じクラスの先生とどうしたら「自然な笑顔が作れるかな」と考えました。
「好きなものを用意する」「自然な笑顔の写真を見せる」「鏡を見て練習をする」など色んな方法を試したけど上手くいきませんでした。
ある時「あははははは」と言わせながら写真を撮ってみよう!となり、
そうするととても自然で可愛い写真が撮れました。
その写真をお母さんに見せると大喜びをしてくれました。
私はこういう時に特別支援って楽しいなと思います。色んなことを試して、ピタッとハマった時の感覚は通常学級ではなかなか味わったことがないので魅力の1つかなと思います。
うまくいかない、失敗もたくさんあります。でも楽しんで色んな方法を考えるの私は楽しいです!
今日は支援が上手な先生の特徴を5つ紹介しました。
私自身まだまだたくさん勉強し、経験を積んでいきたいと思っています。
今日の記事が皆さんや皆さんの生徒のためになれば嬉しいです。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。