発達障害って何???
初めまして!たか先生といいます。
中学の特別支援学級担任で2人の息子をもつ33歳です。
長男が自閉症傾向があり、日々悩み・楽しみながら育児をしています。
「学校の先生に特別支援学級を勧められた」
「検診で発達を心配された」
「発達障害って何か分からない」
自分の子どもが障害をもっているかもと言われると頭が真っ白になりませんか?
自分の子どもはこれからどうなるんだろうと不安になることもあると思います。
この記事では発達障害について大まかに知ることで少し不安が解消されたり、
これからお子さんをどのようにサポートしていけばいいか考える手助けになると思います。
発達障害について正しく知ることができれば、不安が少しはなくなると思います。
この記事を最後まで読んでもらえれば、発達障害についての基本的な知識を知り、自分の子どもにできることが見えてくると思います。
ぜひご一読ください。
「発達障害のおおまかな種類」
発達障害は大まかに3つの障害があります。
- 自閉症スペクトラム
- ADHD(注意欠陥多動性障害)
- LD(学習障害)
ぜひお子さんの診断に照らし合わせながら読み進めてください。
自閉症スペクトラムとは
自閉症スペクトラムには大きな特性が2つあります。
- コミュニケーションが苦手
- こだわりの強さ
この2つの特徴があり人間関係や社会で生活していくうえで苦手さが出てきます。
コミュニケーションの苦手さの具体例
・人との距離感がつかめない
自閉症の特徴として人に興味がない部分があります。
なのでそっけないような態度になってしまい、誤解をされてしまうことがあります。
・ジェスチャーや表情を読み取ることが苦手
関わる時は言葉以外にもたくさんのことを読み取って会話をする必要があります。
自閉症の子は表情を読み取ることが苦手で空気を読めない発言や行動をしてしまうことがあります。
・あいまいな表現が苦手
「もう少し」「ちょっと」などあいまいな表現は自閉症の子は苦手です。
何かを伝えるときは「〜時までに」「あと3つ」など具体的に伝えてあげると安心します。
他人に対する興味のなさから誤解されやすく、いじめの原因になることもあります。
こだわりの強さの具体例
・常同行動
「手をぱちぱち叩く」「同じところをくるくる回る」など無意味な行動をみられることがあります。
はっきりと理由は分かっていないようですが、不安や緊張を感じているときに多いと言われています。
変化を受け入れられない
一度決めた手順ややり方に強いこだわりがあります。
そのルールに従って行動しないと気が済まないことがあります。
また、課外活動などいつもと違う環境は大きなストレスになります。
感覚の過敏や鈍麻がある
音に対する過敏があると大きな音が耐え切れないほど耳障りに感じたり、皮膚に過敏があると決まった素材でないと痛かったり、1人1人苦手なものは違うので、注意して観察することが必要です。
私たちが当たり前だと思っていることが自閉症の子にとってはとても苦しい場合があることを知っておきましょう。
ADHD(注意欠陥多動性障害)とは
ADHDには主に3つの特性があります。
・不注意
集中が長く続かなかったり、周りに気を取られたりして気が散るなど事故やけがにつながる状況が起こりやすいです。
・多動性
無意識に体を動かしてしまったり、静かにしなければならない場所で
しゃべってしまうなど集団や公共の場で問題になることがあります。
・衝動性
思いついたことすぐに行動に移してしまったり、だめだと分かっていても行動にブレーキをかけることが難しい状態です。
ADHDでも衝動性が多く現れたり、不注意が多く現れたり、ADHDでも1人1人特性が違います。
分かっていても自分をコントロールすることができない特性があり、問題児扱いされたり、怒られたりすることで、自分に自信をもてなくなることが多いです。
LD(学習障害)とは
LD(学習障害)とは知的な遅れはないけど、「読む」や「計算をする」など特定の分野で著しく困難があります。「読む」に苦手があるとひらがなの「め」と「ぬ」の区別が難しかったり、「書く」に困難があると字が記号のようになってしまうことがあります。
見た目では分かりずらい障害で、「さぼっている」「いい加減」だと思われてしまいがちです
発達障害について知っておいてほしいこと
・育て方が問題ではありません。
発達障害は脳機能の障害です。育て方や食生活で発症すると考えている人もいるそうですが、育て方も食生活も関係ありません。
・年齢が低い時に症状が出ます。
発達障害は生まれつきの障害のため、例えば20歳になってから急に自閉症の症状が出てくることはありません。多くは就学前に分かることが多いです。
他人からは分かりにくい障害です。
発達障害は他人からは非常に分かりにくく、「わざと無視された」「だらしがない」など誤解されることが多く、二次障害に繋がってしまうこともあります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事を読んで皆さんが、より楽しく、少し楽に育児ができることを祈っています。