お父さん、お母さん

ADHDって治るの?

たか先生

こんにちは、たか先生です。

ADHDって治るの?
どうすれば落ち着いて生活できるの?
誰に相談すればいいの?

ADHDと診断されたらたくさんの不安があると思います。

そして日々の中でも子どもが落ち着かなかったり、言うことを聞かなかったりする
など悩みがあるのではないでしょうか?

この記事では、ADHDの子をもつ保護者別支援で悩んでいる先生に向けて以下の発信をしたいと思います。

  • ADHDの治療法はあるの?
  • ADHDを抑えるためにできることは何?
  • ADHDかもって思ったら誰に相談するの?

ADHDの子は注意されやすく、分に自信が持てない子が多いです。どうやったらその子が自信をもてるようになるか考えていきましょう!

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ADHDって治るの?

ADHDは現在の医療では治すことができません。

ただし年齢とともに落ち着いてくることが多いです。

しかし年齢が上がっても落ち着かなかったり、悪化したりする場合があります。

それは自尊心が下がることが原因です。
自尊心とは自分を大切に思う気持ちです。

特性が悪化すると大人に怒られて、より自尊心は下がっていく悪循環になります。

こういった悪循環にならないためにできることは2つあります。

  • 療育を受ける
  • 薬を服用する

療育について

療育とは、生活していくうえで苦手なことを減らしてあげる、または得意なことを伸ばしてあげることです。

例えば話をする時に自分の意見だけ言っていたら、相手とは仲良くなれませんよね?

そこで療育では、

  • 会話をするとき相手の話を聞くことも大切。
  • 頷きながら聞くと、相手は話しやすい。

生活をしていくために必要なスキルを身につけ、社会に適応できるようにしていきます。

療育では色々な方法がありますが、その1つに「行動に注目する」というものがあります。

・静かにする場所で話をしてしまう。
・公共の場でかんしゃくを起こしてしまう。

こういった問題行動があったときに「なんでこんな風になってしまうんだろう」と考え、子どもに説明するのではなく、適切な行動がとれるように誘導してあげる。
専門用語で「行動療法」と言います。

簡単に言うと2つのことをするだけです。

行動療法
  • 良い行動があったら褒める
  • 不適切な行動は無視

これだけかって思いますよね?自分もまだまだですが、これがなかなか難しい、、、

良い行動があったとき
・たまたまかんしゃくを起さず過ごせた。
・いつもより静かにできる時間が長かった。

こういう良い行動があったききには、すかさずその場で褒めます。
「泣かずに帰れたね!」「静かにできたね!」

そうやって良い行動があったときにたくさんほめてあげると、子どもは
もっと褒めてほしくて、その行動を増やしていけます。

逆に不適切な行動があったときには徹底的に無視です。
ここでかんしゃくを起こしたときにおもちゃを買ってあげたりすると

「泣けばおもちゃが買ってもらえるのか!」

と思ってしまい、より不適切な行動が増えてしまいます。
だから我が家でも普通に「テレビが見たい」といったときは見せますが、大騒ぎをしたら絶対に見せません。笑

無視をするのは冷たいと思うかもしれませんが、それも愛情の1つかなと自分は思います。

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薬について

ADHDをす薬はありません。

じゃあ何をしてくれるかというと、発達障害の特徴的な症状を改善してくれます。

・パニックを抑えてくれる
・夜に眠りやすくなる
・集中できる時間を増やしてくれる。

こういった症状を改善し、精神的に安定して過ごせることで自分の好きなことに打ち込めたり、能力を発揮できたりします。

薬については色々な考えがあります。その子の様子を伝え、お医者さんの意見を聞いて試してみるのも1つの方法だと思います。

ADHD の子に有効な支援5選

ADHDの子どもを持った保護者は、その子の衝動性や不注意からすごく苦労されていると思います。
そういった子に有効な支援を紹介します。

ADHDに有効な支援
  • 刺激を減らしてあげる
  • 良い行動を増やし、良くない行動を減らす
  • 失敗しない環境をつくる
  • 自信をもてるようにしてあげる
  • 信頼関係を作る

刺激を減らす

ADHDの子は音や目に入るものに反応しやすく、集中力がきれてしまいやすいです。

なので集中してもらいたいときは落ち着いた環境を作ってあげることが大切です。

・勉強中は机の上に物を置かない
・教室では後ろの席よりも前の席にする

机の上にある鉛筆や消しゴムをずっと触っている子いませんでしたか?自分がそうでしたが気になってしょうがないんですよね、、、

良い行動を増やし、良くない行動を減らすようにする

とっても当たり前のことを言っていますよね。笑

子どもが良くない行動、歩き回ったり、大泣きするのはなんでだと思いますか?

それは自分の要求を満たすためだったり、周りから注目されるためだったりします。

怒られることも子どもにとっては「注目してもらっている」と思うので繰り返し同じような行動をとります。

逆に良い行動しているときって意外と褒められてない場合がありませんか?
・静かにご飯を食べる。
・手をつないで歩ける。

こういう当たり前の行動って見逃しがちだと思います。
それは子どもからしたら面白くありません。

だからごはん中に大きな声を出してみたり、お店でちょろちょろしてみたりして
注目してもらおうとしています。

当たり前にできていることを増やそうと思ったら「褒める」が一番です。

それも後で褒めるのではなく、その瞬間に褒めてあげてください!

褒められていやな子はいませんよね。年齢を重ねてくると褒め方も必要になってきますが、小さいときはとにかく量を増やしたほうがいいと思います。

失敗しない環境をつくる

「子どもにはたくさん失敗させなさい」

確かにその通りです。失敗の経験をして、そこから考えて成功できるようにする。
しかしADHDの子は普通の子以上にすでにたくさん失敗し、怒られています。

怒られれると自分のことがどんどん嫌いになり、さらに性が強くなってしまう
悪循環になってしまいます。

だから失敗しない環境をつくってあげてみましょう。

失敗しない環境づくりの例
  • 家のものをなんでも触りたくなってしまう子なら、手が届くところに危ないものは置かない
  • 仲が悪くいつも殴り合いのケンカをしてしまうならクラスやグループを変え、物理的に離す

些細な事かもしれないけど、怒るタネが1つ減れば子どもも親もハッピーじゃないですか?

親も怒るって大量のエネルギーがいりますよね。それ以外にもたくさんエネルギーを使わないといけないと思うので省エネできるとことは省エネしましょ。

自信をもたせてあげる

繰り返しになってしまいますが、ADHDの子は自分に自信がない子が多いです。
だからなるべくたくさん成功する体験をさせてあげて、自分を好きになってもらいましょう。

そのためには子どもに求めるレベルを下げてみることが1つの方法です。
そうすれば達成できたときに子どもも嬉しいし、親も褒めることができますよね。

我が家の長男は感覚過敏もあるので手をつなぐことを極端に嫌がります。

高すぎる目標

買い物に行ったときにずっと手をつなぐ

この目標だと子どもは長時間手を握られていることで不穏になり、大暴れをして買い物どころではありません。

ちょうどいい目標

車を降りてから、お店に入る駐車場の間だけ手をつなぐ

駐車場は危険なので手をつないでほしいです。

子どもにとっても「お店に入れば自由だ」というゴールが見えるでそこまでならと頑張ってくれます。

今のわが子ではそれが精いっぱいの目標かなと思っています。

ちょうどいい目標をつくってあげると子どもにとっても親にとってもいいですね。

目標を作るときのコツは「できるかできないか微妙なラインを見極める」ことだと思います。

信頼関係をつくる

ADHDの子は怒られやすいので自分のことを分かってもらえないと思いやすく、大人をあまり信用していないことがあります。

今まで紹介したような失敗しない環境をつくってあげて、たくさん褒めてあげれば、きっと少しずつ信頼してもらえると思います。

1人でもそういった人がいれば、その子にとってはとても安心でき、特性が落ち着いてくると思います。

発達が気になった時の相談先

発達に関して心配だなと思った時はなるべく早く関係機関と繋がって、なるべく早く療育を開始できることが大切です。

教員をしていると、もっと早く繋がっていれば、この子はもっとできる事があったんじゃないかと思うこともあります。療育は早ければ早いほうがいいです。

最初の相談先

なるべく早く繋がるために、最初に相談する場所は以下の3つかなと思います。

相談先
  • 幼稚園や保育園の先生
  • 市の福祉課や子ども課
  • 定期健診(1歳半検診、3歳児検診)

1番最初に相談しやすいのは定期健診

定期健診が1番相談しやすいかなと思います。

自治体によって違うかもしれませんが、市の職員だけでなく、保健師さんや心理士さんもいて、専門的な立場から意見をもらうことができるのでおすすめです。

もし少しでも心配があれば、勇気を出して相談してみませんか?

もちろん最初から医療機関に行くという選択肢もあります。

しかし初診の場合は3か月から半年待ちということもあるので、まずは相談しやすい場所がいいと思います。

発達障害である自閉症やADHDは早期に発見して、早期に療育をすることでみるみる成長していきます。

しかし中学から支援学級に入ってくると、はっきり言ってできることが限られてしまうし、特性も大きく改善することは難しいです。

早く関係機関と繋がって、子どもも保護者も笑顔になれますように。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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ABOUT ME
たか先生
たか先生
特別支援学級担任
発達ゆっくりさんの息子をもつ30代特別支援学級担任。子どもの発達について悩むお父さん、お母さんや支援学級について悩む先生に向けてうまく子どもと関わる方法やおすすめのグッズを紹介します!
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